ミス・ワールドは「目的のある美」をスローガンとして掲げている。
5日、「ミス・ワールド2016」の日本代表に東京出身でインド人ハーフの吉川プリアンカさん(22)が選ばれた。
Toru Yamanaka / AFP / Getty Images
ミス・ワールドのスローガンは、「目的のある美」。吉川さんは、ミス・ワールドの公式サイトで目的について次のように書いている:
私は、幼少期から海外へ行く機会が多くあり、9歳の時にインドに一年間住んでいました。インドは貧富の差が激しい国です。身をもって、貧困を目の当たりにしました。
その時から、自分には何かできることがないかと考え、支援物資と寄付活動を続けてきました。世の中で本当に何が起きているか、知らないことは怖いです。今世界は危機と変化の中にあると感じます。今この瞬間にも悲しいことが多々起きています。
あまり多くが報道されないからこそ、私は情報をたくさん発信していき、活動プロジェクトを立ち上げていきたいです。特に、将来を担う子供達を応援したいので、チルドレンホームを作りたいと思っています。そのためにも、私は世界に認められるミスワールドジャパン代表を目指します。
宮本エリアナさん
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2015年には、アフリカ系アメリカ人の父親を持つ宮本エリアナさんがミス・ユニバースの日本代表として選出。吉川さんは、AFPとの取材で、宮本さんの存在が大きな影響を与えたと話している。
「エリアナさんがいなかったら、ハーフの女性が日本の代表になることはなかった。私もできないと思っていたから。宮本エリアナさんは、私や他のハーフの女子たちに勇気を与えてくれた」
「私たちは、日本人。純粋な日本人かどうか聞かれるけど、父がインド人であることを誇りに思っている。そして、インド人の血が流れていることも。これらの誇りを持っているからといって、日本人ではないということにはならない」